MT4/MT5では成行注文や指値・逆指値注文の他に、「IFD注文」・「OCO注文」・「IFO注文」といった注文と決済を組み合わせた注文方法もあります。
本記事では、「IFD注文」・「OCO注文」・「IFO注文」とは何なのか?、またMT4/MT5での注文の出し方を画像つきで分かりやすく紹介しています。
比較的使用する機会が多いと思いますので覚えておいて損はありませんよ。
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IFD注文
IFD注文とは、新規注文と決済注文を同時に2つ出す注文方法です。
具体的には、「もし142円だったら新規で買いたい、そのあと144円になったら決済したい」といった使われ方をします。
IFDはIf Done(イフ・ダン)の略で、イフダン注文とも呼ばれます。
IFD注文のメリットは、一度注文を出せば新規注文から決済注文まで行ってくれるため、チャートを見続ける必要がないという事です。
OCO注文
OCO注文とは、同時に二つの注文を出しておき、どちらかの注文が約定すれば、もう一方の注文は自動でキャンセルする注文方法です。
OCOとはOne Cancels the Otherの略になります。
使われる用途としては、新規注文と決済注文の2通りがあります。
新規注文での使い方
まずは新規注文でのOCO注文の使い方です。
「もし142円に下がったら買い注文を出したい、もし144円に上がったら売り注文を出したい」といった場合に、同時に2つの新規注文を出しておくことができます。
決済注文での使い方
次は決済注文でのOCO注文の使い方です。OCO注文はこちらの使い方が一般的になります。
「もし144円に上がったら利益確定の売り注文を出したい、もし142円に下がったら損切りの売り注文を出したい」といった場合に、同時に2つの決済注文を出しておくことができます。
OCO注文のメリットは2パターンのケースに備えることができるという点です。一方の注文が約定されればもう一方の注文が自動でキャンセルされるので非常に便利に使う事ができます。
デメリットを上げるなら、利益確定のラインを決めてしまうため、例え大きなトレンドに乗ってもそれ以上の利益を見込めないという事です。
IFO注文
IFO注文とは、IFDとOCOを組み合わせた注文方法です。新規注文から利益確定・損切の決済まで一気に注文する事ができます。
例として、「もし143円だったら新規で買いたい、そのあと144円まで上がったら利益確定して売りたい。142円まで下がったら損切りして売りたい。」といったように3つの注文を出すことができます。
IFO注文のメリットは、「新規注文」と、「決済注文の利益確定・損切りの注文」を同時に出せるため、チャートを見続けなくてもリスク管理ができる点です。
デメリットとしては、相場の流れをしっかり読んでいないと3つの注文を上手く機能させることが難しい事、そして注文を出すための時間がかかる点などが挙げられます。
MT4/MT5でIFD・IFO注文を出す方法
実際にMT4/MT5でIFD注文やIFO注文を出してみましょう。どちらも新規注文画面から行えます。
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まず取引したい「通貨ペア」を確認し、売買したいロット数「数量」を設定します。
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1.「注文種別」を指値注文に変更します。
2. 更に下の「注文種別」の項目からBuy Limit(指値買い)、Sell Limit(指値売り)、Buy Stop(逆指値買い)、Sell Stop(逆指値売り)のいずれかを選択します。
注文種別
- 現在のレートより低い値になったら、買い注文を入れたい場合 → Buy Limit(指値買い)
- 現在のレートより高い値になったら、売り注文を入れたい場合 → Sell Limit(指値売り)
- 現在のレートより高い値になったら、買い注文を入れたい場合 → Buy Stop(逆指値買い)
- 現在のレートより低い値になったら、売り注文を入れたい場合 → Sell Stop(逆指値売り)
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「決済逆指値(S/L)・決済指値(T/P)」に希望の価格を入力します。
「決済逆指値(S/L)」には損切り時の値を、「決済指値(T/P)」には利益確定時の値を入力します。
IFD注文は「〇〇円になったら決済して売りたい」、IFO注文は「〇〇円まで上がったら利益確定して売りたい。〇〇円まで下がったら損切りして売りたい。」といった注文方法でした。
ここでどう入力するかによってIFD注文なのか、IFO注文なのかが変わってきます。
いずれか入力か、両方入力かでIFD注文・IFO注文を使い分ける
「決済逆指値(S/L)」か「決済指値(T/P)」いずれかのみの入力ならIFD注文
「決済逆指値(S/L)」か「決済指値(T/P)」両方の入力ならIFO注文
入力したら、発注をクリックすれば予約注文完了です。後は指定した条件に価格が到達すると自動的に注文、決済してくれます。
注文できない場合
価格を入力して発注ボタンを押しても、「無効なS/LまたはT/P」とメッセージが出て発注できない場合があります。
これは注文種別と入力価格が矛盾していると考えられます。
例えば、注文種別をSell Limit(指値売り)にした場合は、現在よりも高い価格を指定する必要があります。これを低い価格で注文しようとした場合、注文種別と矛盾が発生して注文が出せなくなります。
特に注文と決済を組み合わせた注文の場合、間違いやすいので注意しましょう。
MT4/MT5でのOCO注文を出す方法
MT4やMT5ではOCO注文は決済注文のみの適用になります。そのため新規注文画面からでは行えません。
保有中のポジションに「決済指値(T/P)」と「決済逆指値(S/L)」を指定することで、決済のOCO注文を行います。
1. 保有ポジションを右クリックし「注文変更または取消」をクリックしてオーダーの発注画面を表示させます。
2. 「決済逆指値(S/L)・決済指値(T/P)」を入力すると、下の変更ボタンに色がつきますので、クリックするとOCO注文完了になります。
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まとめ
今回は「IFD注文」・「OCO注文」・「IFO注文」といった注文と決済を組み合わせた注文方法を紹介しました。
以下に3つのセット注文はどのように使い分ければいいのか簡単にまとめました。
- IFD注文・・・新規注文と決済注文を同時に2つ出したい時
- OCO注文・・・2つの相場パターンに備えて新規注文や決済注文を出したい時
- IFO注文・・・新規注文から利益確定・損切の決済まで一気に注文したい時
似たようなアルファベットで覚えにくいと思われるかも知れませんが、これらはあくまで注文方法の名称なので言ってしまえば覚える必要はありません。
実際に使う時は「保有中のポジションに利益確定と損切を同時に設定したいな…」と考えて注文していくと思うので、自然にセット注文に慣れていきます。
上手く使えれば、チャートに張り付くことなくリスク管理が可能なので、どんどん活用していきましょう。