MT4/MT5では成行注文や指値・逆指値注文の他に、「IFD注文」・「OCO注文」・「IFO注文」といった注文と決済を組み合わせた方法もあります。
これらの注文も比較的使用する機会が多いと思いますので覚えておいて損はありません。
本記事では、各注文方法がどういったものなのか、またMT4でそれぞれの注文の出し方を画像付きで紹介します。
「IFD注文・IFO注文・OCO注文」の3つの注文方法
IFD注文とは
IFD注文
IFDとはIf Done(イフ・ダン)のことで「もし〇〇円だったら新規で買いたい、そのあと〇〇円になったら決済して売りたい」といったように、あらかじめ新規注文と決済の二つのオーダーを出すことができる注文方法です。
OCO注文とは
OCO注文
OCOとはOne Cancels the Otherという意味で、同時に二つの注文を出しておき、「どちらかの注文が成立すれば、もう一方の注文は自動でキャンセルする」といった注文方法です。相場の動きに合わせて「上がったら買い」、「下がったら売り」といった用途で使われます。
IFO注文とは
IFO注文
IFOとはIFDとOCOを組み合わせた注文方法です。「もし〇〇円だったら新規で買いたい、そのあと○○円まで上がったら利益確定して売りたい。〇〇円まで下がったら損切りして売りたい。」といったように3つの注文をだすことができます。
MT4/MT5でのIFD・IFO注文の方法
① 取引したい「通貨ペア」を確認し、売買したいロット数「数量」を設定します。
② 1.「注文種別」を指値注文に変更します。
2. 更に下の「注文種別」の項目からBuy Limit(指値買い)Sell Limit(指値売り)Buy Stop(逆指値買い) Sell Stop(逆指値売り)のいずれかを選択します。
注文種別
- 現在のレートより低い値になったら、買い注文を入れたい → Buy Limit(指値買い)
- 現在のレートより高い値になったら、売り注文を入れたい → Sell Limit(指値売り)
- 現在のレートより高い値になったら、買い注文を入れたい場合 → Buy Stop(逆指値買い)
- 現在のレートより低い値になったら、売り注文を入れたい場合 → Sell Stop(逆指値売り)
③ 「決済逆指値(S/L)・決済指値(T/P)」に希望の価格を入力します。
「決済逆指値(S/L)」には損切り時の値を「決済指値(T/P)」には利益確定時の値を入力します。
IFD注文は「〇〇円になったら決済して売りたい」、IFO注文は「〇〇円まで上がったら利益確定して売りたい。〇〇円まで下がったら損切りして売りたい。」といった注文方法でした。ここでどう入力するかによってIFD注文なのか、IFO注文なのかが変わってきます。
いずれか入力か、両方入力かでIFD注文・IFO注文を使い分ける
「決済逆指値(S/L)」か「決済指値(T/P)」いずれかのみならIFD注文
「決済逆指値(S/L)」か「決済指値(T/P)」両方ならIFO注文
入力したら、発注をクリックすれば予約注文完了です。後は指定した条件に価格が到達すると自動的に注文、決済してくれます。
MT4/MT5でのOCO注文の方法
MT4やMT5ではOCO注文は新規注文からでは行えません。保有中のポジションに「決済指値(T/P)」と「決済逆指値(S/L)」を指定することで、決済のOCO注文を行います。
1. 保有ポジションを右クリックし「注文変更または取消」をクリックしてオーダーの発注画面を表示させます。
2. 「決済逆指値(S/L)・決済指値(T/P)」を入力すると、下の変更ボタンに色がつきますので、クリックするとOCO注文完了になります。