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2023.12.11
チャネルラインは、2本のラインを平行に引いたトレンド系のテクニカル指標です。2本のラインは支持線(サポートライン)や抵抗線(レジスタンスライン)と見なすことができます。
本記事では、チャネルラインの基本的な知識をはじめ、引き方・使い方について詳しく紹介していきます。
「チャネル」には“水路”や“運河”という意味があります。2つのラインを引いた間が水路や運河に見えることがチャネルラインの語源と言われています。
安値同士、高値同士を併せて引いたトレンドラインと、それに平行してアウトラインの、2本の線を合わせて「チャネルライン」と呼びます。
トレンドラインとアウトライン、2つのラインの幅や傾きから、トレンドの強弱や方向性を捉えるのが「チャネルライン」の一般的な使い方です。
チャネルラインの挿入方法は次の通りです。
それでは、実際にMT4でチャネルラインを引いてみましょう。
1. ツールバーの「平行チャネルを作成」アイコンをクリック
2. 安値同士、高値同士を結んでトレンドラインを引く
まずはトレンドラインとなるラインを引きます。チャート上でクリックした場所が「起点」となります。「起点」を安値or高値に合わせて、ドラッグでラインの角度を決め、もう一つの安値or高値とラインを結びます。
今回は「上昇トレンドライン」ですね。
次は反対側のラインを高値に合わせていくのですが、先にチャネルラインの編集方法を見ていきましょう。
チャネルラインの編集方法
ライン上をダブルクリックする事で選択状態となり、白の四角「□」(起点・支点・終点)が表示されます。チャネルラインの細かな位置調整はこれらの白い四角を動かす事で行います。
3. 反対側のアウトラインの幅を調整する
最後に、反対側のアウトラインを幅の調整で安値or高値にラインを合わせます。反対側のラインの白の四角部分クリックしたままドラッグする事で、ラインを上下に動かせます。
今回はトレンドラインを安値で結んだのでアウトラインは反対の高値で合わせます。
これでチャネルラインを引くことができました。細かな調整は上のチャネルラインの編集方法を参考にしてください。
チャネルラインの引く際のポイントは大きく4つです。
まずは、トレンドラインと、反対側のアウトラインを引くのに必要な高値・安値の3点を見つけましょう。
ジグザグに価格が推移しながら、トレンドを形成している時は比較的この3点が見つけやすいです。
チャネルラインで特に大事なのが、支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)のサポレジラインとしてきちんと機能しているように引くという事です。
ローソクの実体と実体、ヒゲとヒゲをきちんと結ぶことに拘りすぎて、ラインとして上手く機能していなければ本末転倒です。
チャネルラインは「トレンドライン→アウトライン」の順に引くのが一般的ですが、トレンドラインの引き方が何パターンもあって決めにくい場合があります。
そういう時は、まずアウトライン(外側)から引いてみてもよいでしょう。アウトラインの角度がそのままトレンドラインにも当てはまるという場合もよくあります。
チャネルラインを引くべき時間足については大きな決まりはないですが、チャネルラインを始めとするすべてのラインは長期足ほど機能しやすい特徴があります。
15分足、5分足といった短期足に引くよりは、4時間足や日足といった長期足で引くことを心がけましょう。とはいえ、短期足にチャネルラインを引くこと自体は悪い事ではありません。
まずは、長期足からトレンドの方向性を確認して、短期足で方向性に沿ったトレードをすると良いでしょう。
トレンドラインやサポートラインなどをたくさん引いているとチャートが見えにくくなってしまうので、使わないラインは削除して見やすいように調整しましょう。
削除したいチャネルラインをダブルクリックして選択します。(起点等に白の四角が表示されていれば選択状態です)
選択した状態で「Delete」キーで削除します。選択した状態で、チャネルライン上で右クリック→「削除」でも削除できます。
チャネルラインは、トレンドの強弱やエントリーポイント探しに役立ちます。またレンジ相場でも引くことができトレンド突入のポイントを探ることもできます。
ここでは、チャネルラインの使い方や見方を紹介します。
チャネルラインの2本のラインは、支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)のサポレジラインとして見ることができます。
ライン付近では価格が反転しやすいため、エントリーポイントの目安となります。
また、チャネルラインの角度から「トレンドの強弱」を測ることもできます。角度がきつければ、当然そのトレンドは強くなります。
通常チャネルライン付近で価格が反転しながら、トレンドを形成していきますが、ラインに届かず価格が反発してきた場合は、そのトレンドの勢いが衰えてきているとみなすことができます。
上記の画像は上昇トレンドでの例です。価格が上のラインに到達せずに価格を下げ、そのまま大きくブレイクし下降トレンドに突入しています。
もちろん、そのまま再度ライン付近で反転する時もあるので、注視しておきましょう。
チャネルラインは、一度ブレイクした後もそのままサポレジラインとして機能します。
上の図では上昇トレンドの勢いが弱まり、ブレイクした後、ライン付近まで再び価格を戻しますが反発というのを2回繰り返しています。
一度ブレイクした後も、ラインを消さずにサポレジラインとして機能するかどうか注視しましょう。
チャネルラインではセンターライン(中央線)も非常に意識されるラインです。しかしMT4/MT5ではセンターラインは表示されません。
追加するには、「フィボナッチ・チャネル」の設定を変更する方法が簡単でおすすめです。
チャネルラインには他にも4つの種類がありますが、まずは今回紹介した、平行チャネルを描いてトレンドの方向性や強弱を分析するところから始めましょう。
最初は過去のチャートに沢山引いてみて練習してみて、慣れてきたらリアルタイムのチャートで実際に引いて予測を立てていきましょう。
他のテクニカル分析と組み合わせるのも効果的です。
例えば「移動平均線」は非常に優秀なテクニカル分析方法ですが、それ単体ではトレンドの上限下限がわかりにくいため、チャネルラインと組み合わせることで更に効果を発揮します。
チャネルラインが描けるようになると、ローソク足の高値・安値を気にするようになり、深いチャート分析につながります。是非試してみて下さい。
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