【MT5】ストップリミット注文とは?使い方から注文の出し方までわかりやすく解説

2023.12.19

MT5 ストップリミット注文

MT5ではストップリミット注文というMT4にはない注文方法があります。

ストップリミット注文を使うことで、トレードの幅を広げることや損失を抑えながら利益を増やすことにつながります。

本記事では、ストップリミット注文とは何か?どういう時に使うといいのか?そして注文の出し方や設定などをわかりやすく解説しています。

ストップリミット注文とは?

ストップリミット注文とは、現在よりも不利なレート(トリガー価格)を指定し、その価格に到達したら指値注文を入れる注文方法です。

買い注文の場合(Buy Stop Limit)

買いのストップリミット注文ではまず現在よりも高い価格にトリガー価格を指定します。

次にトリガー価格よりも安値に指値注文を入れ、その値に到達したら買いエントリーになる仕組みです。

買い注文の場合(Buy Stop Limit)

ストップリミット注文では、指定したトリガー価格に到達することではじめて指値注文が有効になります。

そのため、トリガー価格に到達しないまま価格が下がった場合、指値注文は無効になります。

売り注文の場合(Sell Stop Limit)

売りのストップリミット注文ではまず現在よりも安い価格にトリガー価格を指定します。

次にトリガー価格よりも高値に指値注文を入れ、その値に到達したら売りエントリーになる仕組みです。

売り注文の場合(Sell Stop Limit)

ストップリミット注文では、トリガー価格に到達することで指値注文が有効になります。

そのため、トリガー価格に到達しないまま価格が上がった場合、指値注文は無効になります。

このように、ストップリミットは「○○円(トリガー価格)になったら指値注文を有効にして自動で取引を行う」という2段階で注文できるのが特徴です。

ストップリミット注文 = ストップロス注文 + リミット注文(指値注文)

ストップリミット注文は読んで字の如く、ストップロス注文とリミット注文(指値注文)を合わせた注文方法です。

それぞれ名前が似ているので混同しないように気をつけましょう。

 ストップロス注文とは?

ストップロス注文とは逆指値注文のことで、不利な方向で指定したレートに到達したら成行注文が行われます。

例えば、「価格が上昇し、指定した価格以上になれば買い注文」、「価格が下降し、指定した価格以下になれば売り注文」といった感じで使われます。

ストップロスは損失を抑えるための注文方法で損切り注文に使われるのが一般的です。

 リミット注文とは?

リミット注文とは指値注文のことで、有利な方向で指定したレートに到達したら成行注文が行われます。

例えば、「価格が下降し、指定した価格以下になれば買い注文」、「価格が上昇し、指定した価格以上になれば売り注文」といった感じで使われます。

リミット注文(指値)は利益を大きくするための注文方法で利確注文にも使われています。

ストップロス注文では、現在より不利な価格を指定して(ストップロス)、その価格に到達したら指値注文(リミット)を出すの二つの要素を合わせた注文方法というわけです。

ストップリミット注文の出し方

実際にMT5からストップリミット注文を出す方法を紹介します。

PC版は勿論スマホアプリ版のMT5でもストップリミットは可能です。

PC版MT5

PC版MT5のストップリミット注文の方法を紹介します。

ストップリミット注文の出し方(PC)

番号と項目内容ポイント
① 銘柄注文する銘柄の設定 参考画像はUSD JPY(ドル円)
② タイプ注文のタイプの設定指値注文を選択
③ タイプ指値、逆指値の種類の設定
  • Buy Stop Limit(買いのストップリミット)
  • Sell Stop Limit(売りのストップリミット)
④ 数量取引量の設定参考画像は0.10(1万通貨)
⑤ 価格トリガー価格を設定
  • Buy Stop Limitなら現在よりも高い価格を入力
  • Sell Stop Limitなら現在よりも高い価格を入力
⑥ Stop Limit指値指値価格の設定
  • Buy Stop Limitならトリガー価格も低い価格を入力
  • Sell Stop Limitならトリガー価格も高い価格を入力
⑦  Stop Loss 損切りの設定損切りしたい価格を入力(任意)
⑧ Take Profit利益確定の設定利益確定したい場合に入力(任意)
⑨ 期限ストップリミット注文の有効期限の設定ストップリミット注文に有効期限を設けたいときに入力(任意)
⑩ 有効期限期限の詳細設定期限を選択した場合の期限日時を入力
⑪ コメントメモを残したい場合に入力複数の注文を行う場合はストップリミット注文①、ストップリミット注文②のように区別すると便利

STEP1
銘柄と注文種別の選択

まず取引したい「銘柄」を確認し、②「タイプ」指値注文に変更します。

更に下の③「タイプ」の項目からBuy Stop Limit(買いのストップリミット)Sell Stop Limit(売りのストップリミット)のいずれかを選択します。

今回は例としてBuy Stop Limit(買いのストップリミット)を選択しています。

STEP2
数量の入力

「数量」に取引したい注文数量を入力します。

STEP3
トリガー価格の設定

まず、⑤「価格」に指値注文が発動する条件になるトリガー価格を設定します。

買いのストップリミットなら今より高い価格を、売りのストップリミットなら今より低い価格を設定します。

STEP4
指値注文の設定

次に、⑥「Stop Limit 指値」に指値注文の価格を設定します。

買いのストップリミットならトリガー価格も低い価格を、売りのストップリミットならトリガー価格も高い価格を入力します。

STEP5
その他任意の設定
その他の設定

指値注文と併せて決済注文を同時に出しておくことも可能です。

損切価格を設定したい場合は⑦「Stop Loss」、利益確定を設定したい場合は⑧「Take Profit」にそれぞれ入力しておきましょう。

その他にも、⑨期限⑩有効期限でストップリミット注文が約定しなかった場合などに注文を無効にする期限を設定することも可能です。

これらその他の設定は未入力でも注文する事が可能です。

STEP6
注文で入力完了

最後に間違いがないかよく確認して注文ボタンをクリックすればストップリミット注文の完了です!

スマホアプリ版MT5

MT5スマホアプリからでもストップリミット注文は出すことができます。

ここでは、設定や注文の出し方についてAndroid版MT5を例に解説していきます。

ストップリミット注文の出し方(MT5スマホアプリ)
番号と内容ポイント
①  注文のタイプの設定買いストップリミット、もしくは売りストップリミットを選択
②  取引数量の選択参考画像は1.00(10万通貨)
③  トリガー価格の設定
  • 買いストップリミットなら現在よりも高い価格を入力
  • 売りストップリミットなら現在よりも高い価格を入力
④ 指値価格の設定
  • 買いストップリミットならトリガー価格も低い価格を入力
  • 売りストップリミットならトリガー価格も高い価格を入力
⑤ 損切りの設定損切りしたい価格を入力(任意)
⑥  利確の設定指定の価格以上で利益確定したい場合に入力(任意)
⑦  ストップリミット注文の有効期限の設定ストップリミット注文に有効期限を設けたいときに入力(任意)

新規注文画面を開いたら順番に必要項目を設定していきます。

スマホでのストップリミット注文の出し方

・①に注文のタイプをタップし「買いのストップリミット」「売りのストップリミット」を選択します。

・②に取引数量を入力します。

・③に指値注文が発動する条件になるトリガー価格を設定します。買いのストップリミットなら今より高い価格を、売りのストップリミットなら今より低い価格を入力します。

・④に指値注文の価格を設定します。買いストップリミットならトリガー価格も低い価格を入力を、売りストップリミットならトリガー価格も高い価格を入力します。

・⑤損切価格の設定、⑥利確の設定、⑦有効期限の設定の設定は任意です。これらの設定は未入力でも注文する事が可能です。

・最後に発注を押してストップリミット注文の完了です。

実際の相場でのストップリミット注文の使用例

では具体的にどういう場面でストップリミット注文を使うと有効なのでしょうか?

ストップリミット注文は、サポレジラインをブレイクアウトした後、反発で再びサポレジラインに戻ってきたときに、確実に利益を狙いたい時に使用します。

つまり以下の2つの場合です。

  • レジスタンスラインをブレイクアウトした後の押し目買いを狙いたい場合
  • サポートラインをブレイクアウトした後の戻り売りを狙いたい場合

それでは実際のチャートを例に見ていきましょう。

ストップリミット注文の例

画像の現在価格時点では、レジスタンスラインに押し返されながらも安値を切り上げていることから、ブレイクアウトが近い状況になっています。

ここでストップリミット注文を入れます。

ブレイク後の高値にトリガー価格を指定し、反発してレジスタンスラインに戻ってきたところに指値注文を入れます。

トリガー価格を設定する事でチャンスを逃さず、リスクを抑えながら取引する事が可能です。

「ブレイクアウトを確認してから指値注文を入れればいいのでは?」と思うかもしれませんが、ブレイクアウトするまでチャートに張り付いているのが難しい場合などでは有効です。

ストップリミット注文の注意点

ストップリミット注文の注意点は、トリガー価格に到達しないと指値注文が発動しないことです。

押し目買いの例でいうと、ブレイクアウト後にトリガー価格に到達せずに反発してレジスタンスラインに戻ってしまうと指値注文が入りません。

下の画像をご覧ください。

ストップリミット注文の注意点

トリガー価格を高く設定してしまったことによって、ブレイクアウト後の高値でトリガー価格に到達せず、そのせいでレジスタンスラインに価格が戻ってきたときに注文が入りません。

その後、再び価格が上昇して次はトリガー価格に到達したものの、今度はレジスタンスライン付近まで価格が落ちずに指値注文が成立しない状態になっています。

もう少しトリガー価格を下げていれば指値注文で利益を出すことができていました。

ただし、トリガー価格を下げてしまうとダマシに遭う確率が高まるため、トリガー価格が低ければいいという問題でもありません。

このように、ストップリミット注文はトリガー価格や指値注文をどの価格に入れるかどうかのバランスが難しいというデメリットもあります。

まとめ

ストップリミット注文は、MT5から新たに搭載された注文方法で押し目買いや押し目売りのシーンで役立ちます。

トリガー価格と指値注文の2つの価格を設定するだけでストップリミット注文を行うことができます。

さらに損切り価格や利確価格を設定すれば、注文から決済まですべて自動的に行うことができます。

相場は常に動き続けており、それを常にチェックしておくのは難しいでしょう。

ぜひ、今回紹介したストップリミット注文を上手く活用して、トレードを上手くコントロールしてください。

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