MT4で本格的に自動売買を行いたい場合PCを24時間稼働させておく必要があります。
しかし自宅のPCで、MT4を24時間となると電気代もかかりますし、停電や急な故障、回線速度等、長期間安定して稼働させるのは難しいと思います。
そこで利用したいのがVPSです。
今回はVPSとは?という基礎知識から、MT4自動売買でおすすめするVPSを徹底解説&紹介します。
そもそもVPSとは?
VPSとはVirtual Private Serverの略で仮想専用サーバーのことです。
仮想専用サーバーではWinodwsのデスクトップ環境を自分の好きなように使用する事ができます。ここが「専用」と呼ばれる理由です。
MT4で本格的に自動売買に取り組むならVPSは不可欠
自動売買ソフト(EA)はPCの電源を落とした場合止まってしまいます。スリープ状態でもMT4からログアウトしてしまうので稼働しません。その間取引できないとなると、自動売買ソフト(EA)は真価を発揮できません。
そうすると自宅PCの電源を落とさず、スリープ設定を切って、常に稼働させる必要があるわけです。しかし24時間となると電気代もかかりますし、停電や急な故障、回線速度等、長期間安定して稼働させるのは非常に難しくなってきます。
そこで利用したいのがVPS(仮想専用サーバー)です。
自分のPCやスマートフォンからMT4を自由に操作し、例えこちらで電源を落としてもVPS(仮想専用サーバー)上ではMT4を稼働させ続けることができます。
VPSを活用する事により、電気代やPCの酷使などの心配することもなく、安定した環境で24時間自動売買を行うことが可能になります。
VPS(仮想専用サーバー)とレンタルサーバーと専用サーバーの違い
サーバーと言えばブログをやった事がある人は、レンタルサーバー(共用サーバー)に馴染みがあると思います。
また専用サーバーというものもあります。
どれもサーバーをレンタルするというイメージから混同しやすいですがその違いはなんでしょうか?
1. レンタルサーバー(共用サーバー)
レンタルサーバーは一台の物理サーバーの中に部屋はなく、皆が一緒になっているイメージです。OSはあらかじめ決まっており、好きなアプリケーションを使うこともできません。
メモリやCPUも共用で使用する事になります。そのため他のユーザーがメモリを多く使っている場合などは、こちらの表示速度も遅くなるといった影響も出てきます。
しかし比較的安価で利用できるため、簡単なブログなどは共用サーバーを使うのが通常です。
2. VPS(仮想専用サーバー)
VPSは1台の物理サーバーの中に一人一人自分の部屋が割り当てられています。メモリやCPUなども割り当てられ、その自分の部屋で、好きなアプリケーションを使用する事ができます。(MT4を利用する事ももちろん可能)
またホストOSとは別に各々のゲストOSも用意されています。
共用サーバー程安価ではありませんが、比較的手頃な価格で利用できます。
3. 専用サーバー
専用サーバーは完全に1台の物理サーバーを丸々一人で自由に使用できます。
ハイスペックではありますがその分高額になり、かつサーバの設定や管理を自身が行うことになり、上級者向けになります。
サーバーは住居で例えるとイメージしやすい
各サーバーそれぞれに特徴がありますが、共用サーバーはシェアハウス、VPSはマンション、専用サーバーは一軒家といったように住居で例えるとイメージしやすいです。
厳選!MT4が使えるおすすめFX専用VPS2選
VPSサービス自体は、様々な会社が行っていますが、利用するならMT4の24時間稼働に特化したFX専用VPSが安心です。今回はFX専用VPSを2つ紹介します。
1. お名前.comデスクトップクラウド for MT4
お名前.comデスクトップクラウド for MT4は2019年にリニューアルしたFX専用VPSです。全プランにSSDを採用したことで従来の3.4倍のスピードを実現しています。これによりストレスを感じることなく自動売買を行うことができます。
また24時間365日有人監視や電話、メールなどのサポートなども徹底しており、快適なFX取引が約束されています。
初期費用が無料なのも大きな特徴です。
価格・スペック
|
最小スペック |
人気プラン |
MT4複数稼働 |
月額料金 |
1,950円 ~ |
2,500円 ~ |
4,300円 ~ |
初期費用 |
無料 |
無料 |
無料 |
CPU |
2コア |
3コア |
4コア |
メモリ |
1.5GB |
2GB |
4GB |
ディスク容量 |
SSD 60GB |
SSD 120GB |
SSD 150GB |
OS |
Windows Server2019 |
※価格は税抜き表示です。(価格・スペックは2020年6月時点)
またこれより更にハイスペックな料金プランもあります。キャンペーンで更にお安くなっている時もあるので要チェックです。
2. ABLENET(エイブルネット) VPS
ABLENET(エイブルネット) VPS は20年以上の実績のある老舗レンタルサーバーです。
最大の特徴は他社と比較した時に、性能に対して非常に「格安」であるということです。業界最安水準と言ってもいいでしょう。
また10日間の無料お試しも用意されているのでこちらを利用してから判断してもいいかもしれません。
価格・スペック
|
Win1 |
Win2 |
Win3 |
Win4 |
月額料金 |
1,981円 |
2,553円 |
4,362円 |
6,458円 |
初期費用(SSD/HDD) |
1,800円/ 0円 |
3,700円/ 1,886円 |
4,900円/ 2,839円 |
7,800円/ 4,743円 |
CPU |
2コア |
3コア |
4コア |
5コア |
メモリ |
1GB |
2GB |
4GB |
8GB |
ディスク容量 (SSD/HDD) |
60GB/ 100GB |
120GB/ 100GB |
150GB/ 200GB |
150GB/ 200GB |
OS |
Windows Server2016/2012R2 |
※価格は税抜き表示です。(価格・スペックは2020年6月時点)
またABLENET(エイブルネット)では、VプランというWindowsではなく違うOSが入っている代わりに、更に格安のプランも用意されています。
ですが通常MT4はWindows環境で使用するため、あらかじめWindowsがインストールされているWプランから選択するのがいいでしょう。
無料でVPSが使える方法が存在する!?
厳選おすすめVPSを紹介しましたが、実は「無料」でVPSが使えるサービスも存在します。
それは海外FX業者のVPS無料サービスです。
ただこれには条件があって、そのFX会社で口座を開設しているというのが大前提です。口座を開設して取引してくれているユーザーにVPSの無料サービスを行っているというわけです。
ここでは無料でVPSサービスを行っている2つのFX会社を紹介します。
1. GEMFOREX
GEMFOREXではVPSの無料サービスを行っています。利用条件を満たしている場合にマイページからいつでも申し込むことが可能です。
条件
- ボーナス額を除く最低口座残高が500,000円(5,000ドル)以上ある
※上記の条件を満たさない場合は、口座から自動的に28ドルの月額使用料金が引き落とされます。
スペック
OS |
Windows2012 |
CPU |
Core 2.4GHz |
メモリ |
1GB |
MT4インストール可能数 |
1つ |
またGEMFOREXの運営会社はFX自動売買ソフト(EA)の無料提供サービス「ゲムトレード」も運営しており、このサービスも併せて利用する事ができます。
そのためGEMFOREXは無料VPS、無料EA使い放題と、自動売買で資金運用したい人にとって一押しのFX業者になります。
最初から有料EAを運用させるのはリスクがあります。また必ずしも「有料EA > 無料EA」というわけでもありません。
まずはGEMFOREXで無料EAを取得して、自動売買そのものに慣れていくのが良いでしょう。
2. XM
知名度のあるXMでもVPS無料サービスを行っています。会員ページにログインしてVPSをリクエストすれば利用可能です。
条件
- 口座残高が500,000円(5,000ドル)以上ある
- 1ヶ月に往復5ロット以上の取引を行っている
※上記の条件を満たさない場合は、口座から自動的に28ドルの月額使用料金が引き落とされます。
スペック
OS |
Windows 2012 R2 |
CPU |
1コア (600MHz) |
メモリ |
1.5GB RAM |
HDD |
20GB |
まとめ
いかがしたでしょうか?VPSは安定して自動売買を行う上で欠かせない存在です。
VPSサービスも紹介したように様々な会社やプランが存在します。自分の望むスペックや料金プランをよく見比べて選択しましょう。
また利用しているFX会社、利用する予定のFX会社が無料VPSサービスを提供しているなら、利用しない手はないです。
条件付きとはいえ無料で使用できるのは、大きな助けとなるはずです。
VPSを知らなかった人もこの機会にVPSサービスを検討してみてはいかがでしょうか。