MT4/MT5を使用する上で重要なのがパソコンのスペックです。
低スペックのパソコンを使っていると思うような取引ができないだけでなく、パソコンがフリーズすることによってチャンスを失うことや決済のタイミングを逃して大損するリスクもあります。
本記事では、パソコンのスペックをはじめ、FXでサクサクトレードするならどれくらいのスペックが必要になるのか?また、1台のPCで複数のMT4/MT5を起動させるためのスペックはどれくらいなのか?など、パソコンに負荷がかかりやすい取引に必要なスペックなどをまとめています。
\期間限定!新規口座開設で20,000円分の証拠金が貰える! /
パソコンのスペックで確認すべきポイント
ここでは、パソコンのスペックで確認すべきポイントを解説しています。
以下の3つがMT4やMT5を稼働するためにパソコンのスペックで重要になる部分です。
- メモリ
- ストレージ
- CPU
1つずつ解説していきます。
1. メモリ
パソコンのメモリとは、読み書きができるRAMを示すものです。
メモリはパソコンの処理を行うために必要な容量のことで、メモリが大きいほど作業できるスペースは広くなります。
つまり、メモリが大きいほど複数の作業を同時にこなすことや、大きな作業をスムーズにこなせるようになります。
容量別向いている作業用途一覧
容量 | 用途 |
---|---|
4GB |
ネットサーフィン |
8GB |
オフィス作業 |
16GB |
オンラインゲーム、3Dゲーム |
32GB |
ゲームの実況動画、本格的な動画編集 |
64GB |
4K解像度以上の動画編集 |
2. ストレージ
ストレージとは記憶装置です。
SSDやHDDなどがあり、HDDよりもSSDの方が読み書きは早くアプリの起動もスピーディーです。
MT4やMT5を使用しているとバックテストのデータやログファイル、HSTファイルなどが蓄積していきます。そのため、HDDやSSDの容量が少ないパソコンを使っていると動作が重たくなり、保存ができなくなる場合もあります。
最近のノートパソコンであれば、内蔵されているストレージのHDDが500GB~1TB、SSDが120GB~250GBとなっています。またストレージが足りないときは、USBメモリや外付けHDD/SSDを追加して容量を増やすことも可能です。
ちなみに最近のパソコンだとSSDとHDDが併設されているのが一般的です。
SSDとHDDを併設しているのはSSDが高価であり、SSDだけでは十分に保存容量を確保できないためです。
そのため、安価で大容量の保存ができるHDDを併設して、SSDの少ない保存容量をカバーしています。
3. CPU
CPUは「中央演算処理装置」で、周辺機器やソフトウェアから来る指示の処理やメモリを制御する装置のことです。
パソコンにおける頭脳の部分となり、CPUの性能がいいほど複雑な処理がよりスムーズに行えるようになります。
CPUは主にIntel製のCPUとAMD製の2種類があります。
Intel・・・Core iシリーズ、Core mシリーズ、Core Yシリーズなど
世界でもトップシェアを誇るCPUメーカーで多くのパソコンにIntel製のCPUが搭載されています。
AMD・・・Ryzenシリーズ
4K映像や3D映像などのグラフィックの処理性能に優れています。Intelに比べるとやや安価です。
主なCPUの種類と特徴
CPUの種類 | CPUの特徴 |
---|---|
Core i7・Core i9 Ryzen 7・ Ryzen 9 |
ハイスペックのCPU |
Core i3 ・ Core i5 Ryzen 3 ・Ryzen 5 |
一般向けのCPU |
Core m3 ・Core m5 ・ Core m7・Core Y | モバイル向けのCPU |
Celeron ・ Pentium |
機能を抑えた廉価版のCPU |
性能順で並べるとIntelなら「Core i9>Core i7>Core i5>Core i3>Pentium>Celeron」、AMDなら「Ryzen9>Ryzen 7>Ryzen 5>Ryzen 3」になります。
実際はCore i7-10700Kといった表記になっており、「Core i7-10(世代)700(同じ世代間の性能)K」と見ることができます。
同じ世代間の600と700なら数字の大きい700の方が性能が高い事になります。
最低限MT4/MT5の稼働に必要なパソコンのスペック
まずは、最低限MT4/MT5が稼働するのに必要なパソコンのスペックです。
最低限MT4/MT5の稼働に必要なパソコンのスペック
CPU |
インテル Core i3、AMD Ryzen3以上 |
メモリ |
2GB以上 |
HDD/SSD |
HDD250GB以上 |
CPUはもっと低い要件でも稼働はできるものの、実際に取引を行うとなると最低でもインテルcorei3やAMD Ryzen3以上が望ましいです。
またメモリは2GB以上、HDDは250GB以上あると稼働できます。
ただし、テクニカル分析中心の取引だと、スムーズに動かない場合やフリーズする場合があります。
MT4/MT5でサクサクトレードするのに必要なパソコンのスペック
以下の表は、ストレスなくMT4/MT5を稼働するために必要なパソコンのスペックになります。
MT4/MT5でサクサクトレードするのに必要なパソコンの最低スペック
CPU |
インテルCore i5、AMD Ryzen5以上 |
メモリ |
8GB以上 |
HDD/SSD |
HDD500GB以上、またはSSD256GB以上 |
このスペックであれば、通常の取引でストレスを感じることはないでしょう。
SSDは256GBあれば動作もかなりスムーズです。
ただ、SSD自体の保存できる容量は大きくないため、500GB以上のHDDがあると安心して取引できます。
スキャルピング・自動売買・複数のMT4/MT5を1台で稼働するときに必要なスペック
MT4/MT5で特にパソコンへの負担が大きくなるのは、スキャルピング取引を行うときや、1台で複数のMT4/MT5を稼働する場合です。
また24時間パソコンを稼働し続ける自動売買もパソコンはハイスペックである必要があります。
上記のような取引をMT4/MT5で行うときは以下のようなスペックが必要です。
スキャルピング、自動売買、複数稼働するのに必要なパソコンのスペック
CPU |
インテルCore i7、AMD Ryzen7以上 |
メモリ |
16GB以上 |
HDD/SSD |
HDD1TB以上、またはSSD512GB以上 |
これだけのスペックがあれば、どんな取引をしてもスペックに不十分さを感じることはありません。
なお、MT4/MT5を複数起動させる方法については以下の記事で詳しく解説しています。
自動売買はVPSを使いたい
上記のスペックなら自動売買は可能になるとはいえ、MT4/MT5を24時間稼働させるとなると電気代もかかりますし、停電や急な故障、回線速度等、長期間安定して稼働させるのは難しいため、おすすめできません。
もし本格的にEAを稼働させるならVPSという仮想サーバーを利用することを検討しましょう。
自分のパソコンのスペックを確認する方法
自分が使用しているパソコンのスペック(メモリ・ストレージ・CPU)がMT4/MT5を利用するのに十分か確認してみましょう。
以下はWindows 10でのスペックの確認方法です。
メモリとCPUの確認方法・・・Windowsの「システム」/「詳細情報」から確認
- 左下のWidowsアイコンの「スタート」をクリック
- 歯車アイコンの「設定」をクリック
- 「システム」をクリック
- 一番下の「詳細情報」をクリック
ストレージのディスク容量の確認方法・・・「システム」/「記憶域」から確認
- 左下のWidowsアイコンの「スタート」をクリック
- 歯車アイコンの「設定」をクリック
- 「システム」をクリック
- 「記憶域」をクリック
HDDかSSDの確認・・・ドライブの最適化から確認
- [Windows]キーと[E]キーを押して「エクスプローラー」を開く
- 画面左側のメニューから「PC」をクリック
- 「テバイスとドライブ」の「OS(C)」上で右クリック
- 「プロパティ」をクリックしてOSのプロパティを開く
- 「ツール」タブをクリック
- 「ドライブの最適化とデフラグ」の「最適化」をクリック
- 「ドライブの最適化」画面からメディアの種類を確認する
- ハードディスクドライブならHDD、ソリッドステートドライブならSSDになります
今回の例で見たパソコンのスペックは
- CPU「インテルCore i7」
- メモリ「8GB」
- ストレージ「SSD 454GB」
でした。
MT4/MT5でサクサクトレードするのには十分ですが、スキャルピングや複数起動には不安が残るスペックといった感じですね。
\業界最高峰のボーナスを逃さずゲット! /
まとめ
今回は、MT4/MT5でサクサクトレードする上で必要なパソコンのスペックを紹介しました。
パソコンのスペックで見るポイントは、メモリ・ストレージ・CPUの3つです。
ストレスなく海外FXをするなら、
- 「メモリ8GB以上」
- 「ストレージHDD500GB以上、またはSSD256GB以上」
- 「インテルCore i5、AMD Ryzen5以上」
の要件は達成していたいものです。
MT4/MT5を使って海外FXをする人でパソコン選びに悩んでいる人は、是非参考にしてみて下さい。