ドルインデックス(ドル指数)は米ドル相場の方向性を知るために有効な指数です。
ドルインデックスを提供している業者なら問題なく表示できますが、提供していない業者でもインジケーターを入れることによって、MT4でもドルインデックス表示する事が可能です。
本記事では、 ドルインデックスとは何か?から、MT4でドルインデックスを表示する事の出来るインジケーター「DXY Dollar Index」のダウンロード・設定・活用方法を紹介します。
サブウィンドウに表示する事ができるので相関関係なども把握しやすいので便利ですよ。
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ドルインデックスとは?
ドルインデックスは複数の主要国通貨(ユーロ・円・ポンドなど)に対するドルの強さを指数化したものです。
主要国通貨に対して米ドルが強い(買われている)場合ドルインデックスは上昇し、米ドルが弱い(売られている)場合ドルインデックスは下降します。
ドルインデックスは、「USDX」、「DXY」、「DX」といった略称で表示されています。
FXの米ドル関連での値動きと連動しており、MT4のチャートを利用する時にも表示しておけば便利です。
ニューヨーク商品取引所(ICE)の加重平均比率
ドルインデックスはニューヨーク商品取引所(ICE)や連邦準備制度理事会(FRB)、国際決済銀行(BIS)など複数の機関が独自に算出しています。
中でもICEのドルインデックスは他と違いリアルタイムで更新されるため、多くのFXトレーダーが参考にしています。また今回紹介するインジケーターもICEドルインデックスを表示するものです。
ICEでは6通貨での比率を元にドルインデックスを計算しています。
通貨 |
比率 |
ユーロ | 57.6% |
日本円 | 13.6% |
英ポンド |
11.9% |
カナダドル | 9.1% |
スウェーデンクローナ | 4.2% |
スイスフラン | 3.6% |
ICEドルインデックスの大きな特徴は、ユーロの比率が57.6%と半分以上の割合を占めている事です。ユーロドルが変動すればICEドルインデックスもその影響を大きく受けます。
またこれについてはICEドルインデックスの注意点にもなります。比率の小さい通貨ではあまり影響を受けず米ドルとの相関関係がわかりにくい場合もあります。
比率を細かく覚えておく必要はありませんが頭の片隅に入れておくといいでしょう。
インジケーター(DXY Dollar Index)のダウンロード
今回はMQL5に用意されているドルインデックスと単純移動平均線を合わせて表示してくれる「DXY Dollar Index」を紹介します。
「単純移動平均線は不要だ」という方も設定から非表示にできるので安心してください。
サブウィンドウに表示されるためメインチャートと比較する事が可能です。また無料で利用する事ができます。
ダウンロードリンク
注意事項
インジケーターのダウンロード、ご利用の場合には、当サイトでは動作の不具合や売買結果等に関する全ての事象に責任を負いかねます。必ず元サイトでインジケーターの説明をご確認の上、自己責任でのご利用をお願いいたします。
インストール方法
- 上記のダウンロードリンクよりDollar_Index.mq4をダウンロードする
- MT4のメニューバーから「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQSL4」→「Indicators」をクリックする
- 「Indicators」フォルダにDollar_Index.mq4を貼り付ける
- MT4を再起動させた後、「ナビゲータウィンドウ」のインジケーターに「DXY Dollar Index」が格納されています。
なお、MQL5からインジケーターをダウンロードする場合ユーザー登録が必要です。詳しい手順は以下の記事で紹介しているので参考にして下さい。
DXY Dollar Indexが表示されない場合
インジケーターのインストールも完了して、実際にセットしたのにドルインデックスが表示されないエラーが起こることがあります。
原因としては、以下の2つが考えられます。
- ドルインデックスに対応している6通貨に業者が対応していない(特にスウェーデンクローナ)
- ドルインデックスに対応していない通貨ぺアをチャート上に表示している
もしエラーが起きた場合、一度関係のないチャートを閉じてから再度試してみましょう。
DXY Dollar Indexの設定
パラメーターの入力
「パラメータの入力」タブからは、ドルインデックスと合わせて表示する2本のSMA(単純移動平均線)の期間を設定できます。
short_term_SMA_period |
短期SMA(単純移動平均線) デフォルト20 |
long_term_SMA_period | 長期SMA(単純移動平均線) デフォルト40 |
色の設定
「色の設定」タブからは、ドルインデックスと2本のSMA線の色を設定できます。
ドルインデックスだけを表示させたいのであれば、SMA線の色を「None」にして非表示にすることもできます。この設定はシンプルにドルインデックスのチャートとして見れるのでおすすめです。
ドルインデックスの使い方・見方
基本的にドルインデックスは以下のように動きます。
- 主要国通貨に対して米ドルが強い(買われている)場合 → ドルインデックスは上昇する
- 主要国通貨に対して米ドルが弱い(売られている)場合 → ドルインデックスは下降する
通貨の相関性を利用する
米ドルはFXにおいて大きな影響力を持つ通貨です。
ICEドルインデックスはユーロの比率が57.6%と特に大きいので、EURUSDとドルインデックスは特に相関性が高くなります。
下記画像を見てわかる通りEURUSDとは逆相関の状態を示します。
反対にドル円とは概ね相関関係にあります。
ドルインデックスを構成する6つの通貨との相関関係は概ね以下の通りになります。
- 「USD/〇〇〇」の通貨ペア → ドルインデックスと相関関係がある
- 「〇〇〇/USD」の通貨ペア → ドルインデックスと逆相関関係がある
この相関関係を知っておくと値動きの予測を立てやすくなります。
「米ドルが売られているドル安円高」?「日本円が買われているドル安円高」?
例えばチャートが「ドル安円高」に動いている場合、「米ドルが売られているドル安円高」か「日本円が買われているドル安円高か」を知ることが為替レートの予測では重要です。原因がわからないまま正しい予測を立てるのは困難です。
これを知りたい時ドルインデックスを見るとわかりやすくなります。
例えばドル安円高でドルインデックスが下降しているとします。下降は米ドルが弱い(売られている)を意味します。つまりこの例では「米ドルが売られていることによるドル安円高」という事になります。
一方、ドル安円高なのにドルインデックスは上昇していたとします。逆相関の関係になってしまっている場合です。上昇は主要国通貨に対して米ドルが強い(買われている)を意味します。通常主要通貨が下落して、ドルインデックス指数は上昇していると考えることができますが、チャートはドル安円高になっています。
つまり米ドル以上に日本円が買われているので「日本円が買われているドル安円高」となります。
このように単体のチャートでは分からなかった「ドル安が原因なのか」、「円高が原因なのか」の判断をドルインデックスから読み取ることができます。
原因が把握出来れば、次はその動きが継続的に続きそうかそうでないかの予測を立て、エントリーすべきかどうかを判断しましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?既にドルインデックスを利用している人もMT4で合わせて見ることができれば比較しやすくなりますよね。
通貨は何かの価値が上がれば何かの価値が下がる世界です。中でも影響の大きな米ドルの強さを把握しておくことは、相場の流れを把握するための大切な要素の一つです。
今までの利用していなかった人も、これを機にドルインデックスを為替レートの予測に使ってみてはいかがでしょうか。
また米ドルに限らず、他の通貨の強弱を表示するインジケーターもあります。
以下の記事でダウンロード方法等詳しく解説していますので参考にして下さい。