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2023.11.29
本記事では、ハーモニックパターン(チャートパターン)の特徴・種類・見つけ方・使い方などをはじめ、MT4/MT5で使える自動的にハーモニックパターンを検出してくれるインジケーターを紹介しています。
ハーモニックパターンはフィボナッチ数列を活用している指標の一つです。テクニカル分析に役立つため、実際に使っているトレーダーも多くいます。
「フィボナッチ数列?ハーモニックパターン?難しそう…」と思う方もいるかもしれません。
ハーモニックパターンは基本形を理解すれば低リスクかつ高い勝率でトレードできます。また、ハーモニックパターンを自動検出してくれるインジケーターもあります。
本記事がハーモニックパターンについて深く知るきっかけになれば幸いです。
ハーモニックパターンはテクニカル分析に使えるチャートパターンです。
ここでは、以下の順番でハーモニックパターンを詳しく解説します。
1つずつ見ていきましょう。
ハーモニックパターンはフィボナッチ数列を利用したチャートパターンです。
フィボナッチ数列とは、1からスタートして前の数字を足していく数列で、数学者のフィナボッチが発見した法則になります。
(1、1、2、3、5、8、13、21、34、55・・・)
これを比率にした場合に、「0.618」、「0.382」などのフィボナッチ比率が導き出されます。
ハーモニックパターンはフィボナッチ数列や比率をチャートに当てはめたときに現れ、その形や特徴などによっていくつかの種類に分けられます。
パターンを覚えるだけでももちろん使う事はできますが、「なぜそのパターンになるのか?」まで詳しく知りたいならフィボナッチ比率の正しい理解も必要です。
ハーモニックパターンのメリットとしては以下が挙げられます。
ハーモニックパターンは逆張りで使用します。また「レンジ相場で値動きが読みにくい」場合などでも有効です。
一般的に順張りに比べると逆張りの方が勝率は低いですが、フィボナッチを利用するハーモニックパターンに関しては比較的高い勝率が望めます。
パターンが形成されるまで時間的猶予があり、エントリーポイントがしっかり出現するので損は少なく利益の大きい取引が期待できます。
また、一見すると上級者向けに見えますが、基本の型を覚えておけば、あとはチャートに当てはめるだけでエントリーポイントが探せるため、FX初心者でも活用することができます。
ハーモニックパターンの注意点としては以下が挙げられます。
1番はパターンを見つけるのが難しいことです。
基本的にハーモニックパターンは自分でチャートを見て探します。綺麗にパターンが出ていればいいのですが、形が崩れていることで見逃してしまう場合も少なくありません。
そのためハーモニックパターンの型をしっかり覚えておき、実際のチャートでどのように出現するのかを把握する事が大切です。
また、出現頻度にもばらつきがあります。
メインの取引手法としてはチャンスが少なく難しいでしょう。チャンスが少ないと無理にパターンを探して間違える可能性も高まります。
ハーモニックパターンが完成しそうでも、最終的にパターンが崩れてしまう事もあります。
いわゆる「ダマシ」でどんなトレード手法でも常に警戒しておく必要があります。比較的勝率の高いハーモニックパターンでも例外ではありません。
今回はハーモニックパターンを自動検出してくれる無料インジケーターも併せて紹介しているので、そちらを併用するのもよいでしょう。
ハーモニックパターンには様々な種類があります。
その中でもまず覚えておきたい基本形が4種類あります。
それぞれ解説します。なお、今回は倍率で紹介しています。例えば0.886は0.886倍になります。%で言うなら88.6%という事になります。
ガートレーは上昇トレンドでM字、下降トレンドでW字のような形を形成するハーモニックパターンです。
ガートレーの成立条件は以下になります。
逆張りを狙ったトレードでは損切り幅を短くすることで大きな利益が狙えます。
トレンドの修正時に発生するのが特徴です。
バタフライはチャートが蝶々のように見えるハーモニックパターンです。
バタフライの成立条件は以下になります。
トレンドの勢いが弱まったところが反転のポイントになるため、勢いでエントリーするとダマシに遭う可能性があります。
D地点にサポートラインやレジスタンスラインのような反発する要素があれば勝てる可能性は高いです。
バットはチャートの形状がこうもりに見えるハーモニックパターンです。
バットの成立条件は以下になります。
D点がX点を超えると成り立ちません。
ハーモニックパターンの中でも特に出現しやすく、トレンド相場だけでなくレンジ相場やトレンド転換のタイミングに見られることもあります。
クラブはチャートの形状がカニに見えるハーモニックパターンです。
クラブの成立条件は以下のようになります。
クラブはB地点が0.382~0.618になるため、B地点まではバットやガートレーと似た動きをするのが特徴です。
最終的にはD点のエクステンションで違いの判断を行います。
クラブはトレンドが弱まったところが反転ポイントになるため、バタフライと同様に勢いだけでエントリーするとダマシに遭います。
サポートラインやレジスタンスラインを引いて判断しましょう。
ハーモニックパターンの変形型として以下の2つがあります。基本形の
オルトバットは「バット」の、ディープクラブは「クラブ」の変形パターンです。
オルトバットは、バットの変形パターンです。
オルトバットの成立条件は以下になります。
バットとの違いは以下の通りです。
目視で分かりやすいのはD店です。D点がX点を超えると「オルトバット」に、D点がX点を超えないと「バット」になります。
オルトバットは反転の勢いが弱い場合に見られるハーモニックパターンです。
ディープクラブはクラブの変形パターンです。
ディープクラブの成立条件は以下になります。
ディープクラブとクラブの違いは、B地点のXAリトレースメントです。
クラブのXAリトレースメントが「0.382~0.618」であるのに対し、ディープクラブは「0.886」と文字通りより深くなっています。
ディープクラブは反転の勢いが強いときに見られるハーモニックパターンです。
ハーモニックパターンの特殊型として以下の2つがあります。
割と出現するため覚えておくと便利ですが、少し特殊でパターンが掴みづらいので初心者の方が無理に探す必要はありません。
スリードライブはリトレースメントとエクステンションの比率が同じであるハーモニックパターンです。
その名の通り、ほぼ平行のチャネルラインの中で3回上下してAB=CDとほぼ等しくなるのが特徴です。
スリードライブの成立条件は以下のようになります。
スリードライブはトレンドが変わるタイミングで出現することが多いため、トレンドの反転を狙った逆張りに有効です。
5-0パターンはB―Cの戻りが50%のハーモニックパターンです。
5-0パターンの成立条件は以下のようになります。
5-0パターンはトレンドの反転時に多く出現します。
トレンド転換を狙った逆張り、転換後の順張りなどに使えます。
この他にも「新種ハーモニックパターン5種」あります。またハーモニックパターンは今のなお多くの人が研究しており、新しいパターンが発見されることもあります。
いきなり全てを使いこなすのは難しいと思いますので、まずは「基本形4種」をしっかり覚えましょう。
特殊・変形・新種は余裕があればで構いません。
新種ハーモニックパターン5種
ハーモニックパターンは目視でもある程度のパターンを絞り込めますが、フィボナッチリトレースメントを使うとより正確に見つける事ができます。
今回紹介した、各パターンのA点B点D点などの数値と照らし合わせながらパターンを絞り込んでいきます。
リアルタイムで更新されていくチャートでハーモニックパターンの形が見えてくるのは大体C点で反転したあたりです。
それらしいパターンを見つけたらまずX地点とA地点とを探します。
XAはフィボナッチリトレースメントを引くための起点と終点です。
目安となりそうな高値安値を見つけたらX点からA点に向かってフィボナッチリトレースメントを引きましょう。
フィボナッチリトレースメントMT4なら「メニュー」タブ→「フィボナッチ」→「リトレースメント」で引くことができます。フィボナッチリトレースメントの設定はデフォルトのままでOKです。
このフィボナッチリトレースメントがハーモニックパターンを見つける基本の形になります。
XAでリトレースメントを引いたら次の価格の山であるB点に注目します。
上図ではちょうどB点が「0.618」なので、「ガートレー」か「クラブ」パターンと判断できます。
この図では既にD地点まで判明していますが、実際はC点で反転するあたりで探し始めるため、まだどちらかは判断できません。
次に、A点からB点に向かってフィボナッチリトレースメントを引いてC点に注目しましょう。
C点が「0.8」なので、「ガートレー」、「クラブ」まだいずれの可能性もあります。
最後に、B点からC点に向かってフィボナッチリトレースメントを引いてD点を予測します。
B―Cのエクステンションが「1.13~1.618」で反転した場合は「ガートレー」、「2.24~3.618」で反転した場合は「クラブ」になります。
今回の例では、約「0.31」で反転し始めD点のほうがX点より高くなったので「売りのクラブ」のハーモニックパターンになりました。
このようにフィボナッチリトレースメントを引きながら各点のポイントを見てパターンを絞り込んでいきましょう。
それでは、ハーモニックパターンを使った具体的なトレード方法を紹介します。
ハーモニックパターンはあたりをつけたD点がエントリーポイントとなります。D点での反発を見計らってエントリーして、その後X点とA点のフィボナッチリトレースメントをベースに利確ポイントを探します。
D点で逆張りの売り注文を入れ、「1.0」、「0.618」、「0.382」あたりで利確します。
大きな利益を狙うなら「0.382」、「0.618」、小さな利幅を確実にとるなら「1.0」です。
ハーモニックパターンの種類によって損切りや利確ポイントは変わりますが、D点がエントリーポイントになることは共通しています。
ハーモニックパターンは、見逃してしまうことも多くあります。
せっかく出ているパターンを見逃さないためには、ハーモニックパターンを自動検出してくれるインジケーターの利用をおすすめします。
今回おすすめするハーモニックパターンのおすすめ無料インジケーターは「Basic Harmonic Pattern」です。
ガートレー、バタフライ、バット、クラブの基本形を自動で検出することができます。
MT4とMT5ごとにパラメータの設定方法などを紹介します。
※ダウンロードにはMQL5のユーザー登録が必要(無料)
「ダウンロード」ボタンをクリックすると自動的にMT4/MT5が開きダウンロード~インストールされます。もし追加されていない場合はナビゲーターウィンドウ上で右クリックし「更新」して下さい。
「Basic Harmonic Pattern」の設定では各ハーモニックパターンの許容値や色や、エントリーラインやTP(利益確定ライン)の色やアラート設定などが可能です。
おすすめ設定はデフォルトのままです。
もし、ハーモニックパターンがなかなか検出されない場合は「Allowed Deviation」のパラメータを変更しましょう。
フィボナッチ比率の許容範囲を設定できるパラメータでデフォルトは「30.0」です。
数値が大きいほどハーモニックパターンの検出がしやすくなりますが、その分誤差も大きくなるため最大で50くらいまでにしましょう。
ハーモニックパターンが検出された場合にメールなどでお知らせするアラート機能もあります。
アラート機能を利用する場合は、「Alert」、「Push」、「Mail」のパラメータをTrueにしてください。
「Basic Harmonic Pattern」は基本形4種のハーモニックパターンを自動検出してくれます。
「BUY」、「SELL」のラインを目安にエントリーして、SL(損切ライン)とTP1~3の利益確定ポイントを参考にトレードします。
ハーモニックパターンはパターンを覚えて活用するまでは少し大変ですが、低リスクで勝率が高いトレード手法です。
パターンだけにとらわれるのはよくありませんが、指標としてはかなりわかりやすいのでトレードのバリエーションを増やすことができます。
まずは基本形である、「ガートレー」、「バタフライ」、「バット」、「クラブ」を覚えましょう。
余裕があれば変形型や特殊型にも挑戦してもよいのですが、基本4種類だけでも中々大変です。
今回は基本形を中心に解説しましたが、もしハーモニックパターンを気に入ったならその他のパターンにも挑戦してみてくださいね。
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