FXのチャート分析は、値動きの推移をチャートから予測、分析することで「テクニカル分析」とも呼ばれます。
MT4/MT5でテクニカル分析を行う上で是非活用したいのが「インジケーター」です。MT4では50種類以上のインジケーターが標準搭載されています。
今回はそんなインジケーターとはどういうものか?そして実際に表示、追加する方法を解説します。
インジケーターとは?
インジケーターとは「テクニカル指標」とも呼ばれ、過去のチャートデータからトレンド(通貨の流行)や偏差・最高価格からの比率など、次の値動きの目安になる情報を抽出して作成された指標のことです。
インジケーターの種類
インジケーターの種類は大きく分けて「トレンド系指標」と「オシレーター系指標」の2種類があります。
トレンド系指標
トレンドとは為替相場の方向性の事で、その通貨が買われていると上昇し、売られていると下降します。トレンドを把握する事がFXで勝つためには不可欠です。
トレンド系指標はこのトレンドが発生しているか、上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、その動きを把握するための指標です。
トレンド系のインジケーター:移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表、など
オシレーター系指標
オシレーターは振り子を意味し、オシレーター系指標は「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する指標です。相場の流れを読むトレンド系指標と違い、相場の強弱を判断する指標です。
オシレーター系のインジケーター:RSI、ストキャスティクス、MACD(トレンド系でもある)、など
MT4/MT5でインジケーターを表示する方法
方法1.「表示」タブのナビゲーターウインドウからインジケーターを表示する
1-1 「表示」タブの「ナビゲーター」でナビゲーターウインドウを表示させます
1-2 ナビゲーターウインドウの「インディケーター」を開き、表示させたいインジケーターをクリック、またはチャート上にドラック&ドロップで表示させます。
方法2.「挿入タブ」の「インディケーター」から表示する
方法3. ツールバーのインディケーターリストアイコンから表示させる
表示させたインジケーターの設定などを、「定型チャート」として保存しておくと便利です。
定型チャートとしての設定の保存方法は以下の記事で紹介しています。
MT4/MT5でインジケーターを削除する方法
インジケーターを削除したい場合も出てくると思います。
削除する方法もいくつかあります。
方法1.「チャート」タブの「表示中のインディケーター」から削除する
方法2. チャート上を右クリックして削除する
方法3.ショートカットキー(Ctrl+l)で「表示中のインディケーター」表示し削除する
ショートカットキー(Ctrl+l)でも「表示中のインディケーター」表示し削除することができます。
MT4/MT5で新しくインジケーターを追加する方法
インジケーターは標準搭載されているものの他にも、ネットで無料や有料で公開されているものもあります。
手順はインジケーターファイルを、自分のMT4に保存する事で追加する事ができます。順番に見ていきましょう、慣れればとても簡単です。
1. 追加したいインジケーターをダウンロードする
ここでは例として日本時間表示に変更するインジケーター(JPN_Time_SubZero)を入れてみます。
まずインジケーター(JPN_Time_SubZero)をダウンロードしましょう。
ダウンロードリンク
JPN_Time_SubZero https://howtomt4.com/wp-content/uploads/2019/06/JPN_Time_SubZero.zip
ダウンロードしましたら、zipファイルの中に「JPN_Time_SubZero.mq4」というインジケーターファイルあります。
この.mq4ファイル(もしくはex4ファイル)という形式のファイルを自分のMT4に移動させることでインジケーターを追加する事ができます。
デスクトップやMT4関連のフォルダなどを作るなどして、わかりやすい場所に置いておきましょう。
ではこちらの.mq4ファイルを右クリックでコピーしておきましょう。
2. インジケーターファイルをMT4の「Indicators」フォルダに移動させる
2-1 MT4を起動して、「ファイル」タブの「データフォルダを開く」をクリック
2-2 「MQSL4」→「Indicators」の順にフォルダをクリックして開いていきます。
2-3 開いた場所にMT4に標準搭載されているインジケーターが保存されています。こちらに先程コピーしていた「JPN_Time_SubZero.mq4」のファイルを貼りつけます。(ドラッグ&ドロップで移動させてもOK)
この時点ではまだMT4に新しく入れたインジケーターは反映されていません。
ここで一度MT4を閉じて、再起動させましょう。
3. インジケーターが追加されていることを確認する
再起動しましたらナビゲーターウインドウにインジケーターが追加されていることを確認して完了です。
もし追加されていなければ「Indicators」フォルダを確認して正しくインジケーターファイル(.mqファイル.exファイル)が反映されているか、その後MT4を閉じて再起動したかを今一度確認して下さい。
「JPN_Time_SubZero.mq4」の詳しい設定については以下の記事で紹介しています。是非参考にしてください。
まとめ
今回はインジケーターを表示させる方法と削除する方法を紹介しました。
インジケーターを表示する方法
- 「表示」タブナビゲーターウインドウからインジケーターを表示する
- 「挿入」タブの「インディケーター」から表示する
- ツールバーのインディケーターリストアイコンから表示させる
インジケーターを削除する方法
- 「チャート」タブの「表示中のインディケーター」から削除する
- チャート上を右クリックして削除する
- ショートカットキー(Ctrl+l)で「表示中のインディケーター」表示し削除する
新しくインジケーターを追加する方法
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追加したいインジケーターをダウンロードする
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インジケーターファイルをMT4の「Indicators」フォルダに移動させる
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インジケーターが追加されていることを確認する