【MT4/MT5】移動平均線を表示してみよう!設定値や使い方をわかりやすく解説

2023.11.30

【MT4/MT5】移動平均線とは?使い方をわかりやすく解説!

「移動平均線」はMT4/MT5で搭載されているインジケーターの一つで、過去の一定期間の平均価格(終値の平均)を線で繋いだものです。

最もポピュラーなテクニカル分析の指標で、トレンド転換のサインをいち早く見つけることができるため、多くのトレーダーに利用されています。

本記事では、MT4/MT5での移動平均線の表示方法や設定すべき数値、また使い方や見方を解説しています。

【MT4/MT5】移動平均線の表示方法

移動平均線は「短期・中期・長期」の3本をチャート上に表示するのが一般的です。

今回は例として、「日足」チャートに「短期25・中期75・長期200」の3種類の移動平均線を引いてみます。

移動平均線の表示方法は次の通りです。

  1. 「インディケーター」→「トレンド」の「Moving Average」をダブルクリック
  2. 移動平均線の設定ウィンドウが開きますので、期間を「25」、色を決めてOKをクリック
  3. 同じ要領で、期間「75」と期間「200」を表示

1. ナビゲーターウィンドウから「インディケーター」「トレンド」「Moving Average」をダブルクリックします。

「Moving Average」をチャート上にドラッグ&ドロップでもOKです。

ナビゲーターウィンドウから「インディケーター」→「トレンド」の「Moving Average」をダブルクリック

2. 移動平均線の設定ウィンドウが開きますので、まずは期間を「25」、色を決めてOKをクリックします。

短期移動平均線の設定

色は好みで自分のわかりやすい色を選択しましょう。

これで短期の移動平均線が引けました、続けて中期と長期の移動平均線も表示します。

3.  同じ要領で、中期の「75」と長期の「200」を表示します。

中期・長期の移動平均線

移動平均線表示例

移動平均線表示例

移動平均線の設定

移動平均線の設定ウィンドウからの「パラメータ」タブからは移動平均の期間や種類、色、種別、「表示選択」タブからは表示する時間足等を設定できます。

パラメーター

移動平均線(Moving Average)の設定

期間 

『期間はローソク何本分の値を平均化させるか』の数値を入力します。

あくまで(移動平均線の期間=ローソクの本数)で計算されるので、チャートの時間足によって平均値が変わってくるので注意が必要です

 同じ25でも時間足が日足なら25日、1時間足なら25時間、月足なら25か月の平均値となります。

表示移動 

入力した±の数値分移動平均線がずれます。

移動平均線の種別 

  • 単純移動平均SMA(Simple)
  • 指数移動平均EMA(Exponential)
  • 平滑移動平均SMMA(Smoothed)
  • 線形加重移動平均LWMA(LinearWeighted)

適用価格

  • 終値(Close)
  • 始値(Open)
  • 高値(High)
  • 安値(Low)

スタイル

線の色や種類、太さなどを設定できます。

おすすめの期間の組み合わせについての詳細は、後述します。

適用価格についてはデフォルトの「終値」が一般的です。

移動平均線の種別は、デフォルトの単純移動平均SMAの「Simple」か、指数移動平均EMAの「Exponential」が多く利用されています。

ちなみにEMAはSMAに比べてより「直近のデータに比重を置いた移動平均線」になります。

値動きにゆっくりと反応する「SMA」か、値動きにすぐに反応する「EMA」かについては好みが分かれます。

「EMA」は「SMA」より相場転換のシグナルをいち早く捉えれる代わりに、「だまし」が多くなるからです。

  • 相場転換のシグナルが出る早さ:EMA > SMA
  • だましの多さ:EMA > SMA

表示選択

「表示選択」タブからは移動平均線を表示させる時間足を選択する事ができます。

初期は「すべての時間足に表示」にチェックが入っています。

こちらを各移動平均線を表示させたい時間足にだけチェックを入れることで、「短期20・中期75・長期200」は日足のみ、 「短期13・短期26・短期52」は週足にのみ、といった感じで時間足ごとに好きな組み合わせを作成する事ができます。

移動平均線の期間について

期間については自分のトレードスタイルによっても変わってきます。基本的には「短期・中期・長期」で設定を使い分けます。

また一つの移動平均線の表示だと自分の都合の良い解釈になりがちです。2~4本の違う種類の移動平均線から分析していくのが一般的です。

よく使われる移動平均線の期間数値

移動平均線でよく使われる移動平均線の期間数値を紹介します。

日足チャート「5」、「20」、「21」、「25」、「75」、「200」など

週足チャート「13」、「26」、「52」など

日足チャートの期間「5」は月~金までの5日間(1週間)の短期移動平均線としてよく用いられます。

「20」、「21」、「25」は約1カ月間の短期もしくは中期の移動平均線になります。1カ月の期間数値は種類がありますがどれを利用してもいいでしょう。

同じ要領で「75」は約3カ月間の中期もしくは長期の移動平均線、「200」は約1年の長期の移動平均線として用います。

各期間の設定のおすすめ組み合わせ例

次は短期・中期・長期の3本のおすすめ組み合わせ例です。

3種類の設定する数値は、自分がどのトレード派なのかなのでも使いやすい組み合わせが変わってきます。

短期トレード派(日足)

  • 「短5・中10・長25」
  • 「短5・中20・長40」

中期トレード派(日足)

  • 「短5・中25・長75」
  • 「短20・中40・長200」
  • 「短25・中75・長200」
  • 「短5・短25・中75・長200」

長期トレード派(週足)

  • 「短13・中26・長52」

中でも中期トレードの日足「短25・中75・長200は利用している人が多くおすすめです。テクニカル分析の指標は多くのトレーダーが使っているほど反応しやすいからです。

移動平均線の使い方

移動平均線には大きく2つの使い方があります。そしてどちらもチャートと合わせて見るという事が基本となります。

  1. 移動平均線から相場の方向性や強弱を見る
  2. 複数の移動平均線から相場転換のシグナルを読み取る

1. 移動平均線から相場の方向性や強弱を見る

チャートと合わせて見ればわかりやすいですが、移動平均線の向きで相場の方向性を見ることができます。「上向きなら上昇トレンド」、「下向きなら下降トレンド」、「横ばいならレンジ相場」と方向性を読み取ることができます。

移動平均線の角度からはトレンドの強弱を読み取れます「急であれば強い」「緩やかなら弱い」といった感じです。

また、移動平均線に対する価格の位置で、今上昇傾向にあるか、下降傾向にあるかが読み取れます。「現在価格が移動平均線より上にある場合は上昇傾向が強い」「現在価格が移動平均線より下にある場合は下降傾向が強い」と読み取れます。

今、相場がどの傾向にあるかを把握する事は非常に大切です。その意味でも、移動平均線は大きな役割を果たします。

2. 複数の移動平均線から相場転換のシグナルを読み取る

複数の移動平均線を見比べることで、相場転換のシグナルを読み取ることができます。

そしてこの組み合わせこそが移動平均線のもっとも大きい活用法であると言えます。以下はその代表的なシグナルです。

ゴールデンクロス

ゴールデンクロス

短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜ける現象をゴールデンクロスと呼び、上昇トレンドの傾向となります。交差の角度がきついほど強いサインになります。

デッドクロス

デッドクロス

短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜ける現象をデッドクロスと呼び、下降トレンドの傾向となります。交差の角度がきついほど強いサインになります。

パーフェクトオーダー

パーフェクトオーダー

短期、中期、長期の移動平均線が交わらず順番に並んでいる状態をパーフェクトオーダーと呼び、顕著にトレンドが発生している状態となります。

短期移動平均線 > 中期移動平均線 > 長期移動平均線なら上昇パーフェクトオーダー

長期移動平均線 > 中期移動平均線 > 短期移動平均線なら下降パーフェクトオーダー

となります。

気を付けたい「だまし」

ただこれらのトレンドのサイン通り必ずしも相場が動くとは限りません。

短い間隔ですぐにシグナルが変わってしまうことも少なくありません。こういったセオリーとは逆に相場が動く「だまし」がしばしば起こります。

一流のトレーダーでさえ「だまし」には引っ掛かります。テクニカル分析をする人ほど気を付けたいポイントです。

肝心なのはサインが出たからと言って慌ててエントリーしないことです。リスク回避を常に念頭に置きながら、少し慎重なくらいがちょうどいいでしょう。

マルチタイムフレーム移動平均線(MTFMA)を活用しよう

マルチタイムフレーム移動平均線(MTFMA)を活用しよう

マルチタイムフレーム(MTF)分析とは1つのチャートを複数の時間軸から見て分析する手法です。

長期足を見ながら短期足を見てエントリータイミングを測ったり、短期足を見ながら長期足を見て大きな流れを把握するといった感じです。

MTF分析は移動平均線を使う上でも効果的です。

以下の記事では、チャート上に上位の時間足の移動平均線(MA)を同時に表示してくれるインジケーターを紹介しています。

移動平均線からの乖離率で相場を分析する方法

移動平均線からどれくらい価格が離れているかを移動平均乖離率と言います。価格が移動平均線から離れれば離れるほど「買われすぎ」「売られすぎ」となり、移動平均線に近づこうとする動きが相場にはあります。

以下の記事で、この乖離率を表示してくれるインジケーターを紹介しているので興味のある方は参考にして下さい。

移動平均線の削除・編集方法

移動平均線の削除・編集方法もいくつかあります。好みの方法で行ってください。

方法1
「分析ツールを削除」で削除する

削除したい移動平均線上で右クリックし「分析ツールを削除」をクリックすることで削除できます。

削除したい移動平均線上で右クリックし「分析ツールを削除」をクリックすることで削除できる
方法2
「インディケーターリスト」から削除・編集する

2-1 移動平均線上で右クリックし「インディケーターリスト」をクリックすることで削除できます。

移動平均線上で右クリックし「インディケーターリスト」をクリックすることで削除できる

2-2 表示中のインディケーターウィンドウが開きますので、削除・編集したい移動平均線(MovingAverage)をクリックで選択し、削除・編集をクリックします。

表示中のインディケーターウィンドウ
方法3
「チャート」タブの「表示中のインディケーターリスト」から削除・編集する

3-1 ツールバーの「チャート」タブ「表示中のインディケーターリスト」をクリックします。

3-2 表示中のインディケーターウィンドウが開きますので、削除・編集したい移動平均線(MovingAverage)をクリックで選択し、削除・編集をクリックします。

表示中のインディケーターウィンドウ

まとめ

移動平均線はテクニカル分析の基本とも言えるものです。最初は表示させておいて、値動きとともに眺めてみるだけでも参考になると思います。

トレーダー心理などもより深くわかって、面白くなってくるはずです。

更に「チャネルライン」や、オシレーター系の指標の「RSI」などと組み合わせると、より深い分析ができて「だまし」を回避しやすくなります。

興味がありましたら以下の記事も参考にしてみて下さいね。

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