RSI は「売られすぎ」、「買われすぎ」の数値を可視化してグラフにしたもので、いわゆるオシレーター系のテクニカル指標です。
一本のラインで表されるのが特徴で、非常に単純でわかりやすく、MT4/MT5で標準搭載されているため、気軽に導入でき、多くのトレーダーに利用されています。
本記事では、RSIの表示方法や設定すべき数値、また使い方や見方を解説しています。
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MT4/MT5でのRSIの表示方法
RSIのインジケーターはMT4/MT5に標準搭載されています。新しくダウンロードする必要はありません。
ちなみにRSIは「Relative Strength Index」の略称で、日本語では「相対力指数」と呼ばれています。
1. ナビゲーターウィンドウから「インディケーター」の「オシレーター」の「Relative Strength Index」をダブルクリックします。
2. RSIの設定ウィンドウが開きます。今回はデフォルトのままで「OK」をクリックします。
設定が完了しましたらチャート画面の下に、サブウインドウとしてRSIの画面が表示されます。
RSI表示例
RSIの設定
RSIの設定ウィンドウからの「パラメータ」タブからはRSIの期間や適用価格、ラインの色や太さ等の設定、「レベル表示」タブからは買われすぎ、売られすぎのラインを設定できます。
パラメータータブ
期間
RSIを算出する時に用いる期間を設定します。デフォルトでは14(14日間)となっています。
適用価格
RSIを算出する時に用いる価格を設定します。デフォルトではClose(終値)に設定されています。
- Open(始値)
- High(高値)
- Low(安値)
- Median Price(HL/2)=(高値+安値)/2
- Typical Price(HLC/3)=(高値+安値+終値)/3
- Weighted Close(HLCC/4)=(高値+安値+終値+終値)/4
- Previous Indicator’s Data = 最後に表示したインジケーターと同じ値
- First iIndicator’s Data = 最初に表示したインジケーターと同じ値
スタイル
線の色や種類、太さなどを設定できます。
下限設定、上限設定
RSIの範囲を設定できます。デフォルトは0~100です。なおチェック外すと、下限値や上限値自体を設定しないことになります。
レベル表示
「レベル表示」タブの「レベル設定」から買いすぎ、売られすぎの70%と30%のラインを変更できます。
またレベルのライン色も変更できます。見やすい色や太さに変更してもいいかもしれません。
RSIのおすすめ設定値は?
RSIのおすすめ設定値
- 期間 → デフォルトの14、または9、14、20、22、42
- 適用価格 → デフォルトのClose(終値)
- 下限、上限設定 → デフォルトの下限0、上限100
- レベル設定 → デフォルトまたは25~75
期間
期間はRSIの考案者のW.ワイルダー氏が日足の「14」を推奨していますのでデフォルト設定がおすすめです。
この数値自体は絶対的な根拠はありませんが、多くトレーダーがこのデフォルトの値を使っているため、この期間の設定値に相場が意識されやすいというのが大きな理由です。
他にも日足なら9日・22日・42日などが候補に挙がります。もっと短い時間足(1分足~5分足)なら9・14・20といった小さ目の設定値に、週足なら9週、13週といった設定値もよく勧められます。
あまり頻繁に設定値をいじるのはよくありませんが、自分にあった期間を模索してみてもよいでしょう。
適用価格
適用価格についてはデフォルトのClose(終値)がおすすめです。
テクニカル分析全般、終値で計算する事が一般的でここを変更する必要はないでしょう。
下限・上限設定
特殊な分析方法などを除き、デフォルトの0~100がおすすめです。
レベル設定
デフォルトの30~70がおすすめ、ダマしが気になる人は25~75にレベル設定を引き上げてもよいでしょう。
ただしダマしを回避できる可能性も上がりますが、エントリーポイントも減る点には注意しましょう。
RSIの3つの使い方
1. 30%と70%のラインから逆張りポイントを判断する
RSIは0%~100%を推移するグラフで表示されます。
グラフが70%のラインを越えれば「買われすぎ」の状態、グラフが30%のラインを割ると「売られすぎ」の状態となります。これらを視覚的に容易に判断できるのがRSIの強みです。
ラインから見る売買判断基準
70%以上「買われすぎ」→逆張りして 売り
30%以下「売られすぎ」→逆張りして 買い
「買われすぎ」「売られすぎ」の状態になったら価格の反発を狙い、反対方向にエントリーする、いわゆる「逆張り」がRSIの基本的な使い方になります。
注意点
RSIは一定の価格で推移するボックス相場において非常に有効ですが、トレンド相場の場合「だまし」が多くなり、判断が難しくなるというデメリットがあります。
上図のような場合に70%のラインを越えて逆張りすると、そのまま上昇トレンドが続いて損失が拡大するという事になりかねません。
対策としてはチャートにトレンドラインを引く、ボリンジャーバンドなど他のインジケーター等と組み合わせて使うといった方法が有効ですが、それでも完全とは言えないでしょう。
トレンド相場ではRSIは信用しないというのが大事です。
2. ダイバージェンスを利用して売買ポイントを判断する
ダイバージェンスとは
ダイバージェンスとは価格の動きとオシレーター系のテクニカル指標(RSI、MACD)の動きが逆行する現象で、トレンドの反転のサインとなります。
ダイバージェンスを利用した売買パターン
価格が高値を更新しているのにテクニカル指標(RSI、MACD)の値は切り下がっている
価格が安値を更新しているのにテクニカル指標(RSI、MACD)の値は切り上がっている
近々トレンドが反転する可能性が高いサイン!
3. リバーサルを利用してトレンドの継続を読み取る
リバーサルとは
リバーサルとはヒドゥンダイバージェンス(隠れたダイバージェンス)やコンバージェンスとも呼ばれ、ダイバージェンスとよく似た現象です。
ダイバージェンスはトレンド転換のサインでしたが、リバーサルはトレンドの継続のサインとなります。
リバーサルシグナルを見つけてトレンドの継続を読み取る
上昇トレンドで価格の安値は上がっている → テクニカル指標(RSI、MACD)の値が切り下がっている
下降トレンドで価格の高値は下がっている → テクニカル指標(RSI、MACD)の値が切り上がっている
トレンド継続の可能性が高いサイン!
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「MACD」や「ボリンジャーバンド」と組み合わせて弱点を補う
RSIは一本のラインで表されるので、非常に単純で分かりやすいのがメリットで、特にレンジ相場では効果を発揮します。
反面デメリットとして、トレンド相場では売買サインには「だまし」が出やすいのが特徴です。
そこで「MACD」や「ボリンジャーバンド」といったトレンド系指標と組み合わせて弱点を補うといいでしょう。
これらに関しては以下の記事で詳しく紹介していますので参考にして下さい。
RSIに過度の信頼は禁物ですが、気軽に使えるテクニカル指標です。是非、利用してみてはいかがでしょうか。