確定申告などに利用する、FXの年間取引報告書(年間取引履歴)は国内FXでは業者が発行してくれますが、海外FXでは必ずしも全ての業者が発行してくれるわけではありません。
2019年度税制改正により、2019年4月1日以後に提出する確定申告に「年間取引報告書」は添付の必要はなくなりました。
ただ必須ではありませんがを用意しておくと手続きがスムーズに進みます。そもそも確定申告が必要かどうかを確認するのにも便利ですし、期間内の損益を正確に把握するのにも役立ちます。
この年間取引報告書はMT4/MT5から瞬時に取得する事が可能です。
MT4/MT5から年間取引報告書を取得する方法
1. ターミナルウィンドウの「口座履歴」をクリックします
2. 口座履歴のウィンドウ内で右クリックし、メニューを開き「期間のカスタム設定」をクリックします
3. 期間のカスタム設定で、確定申告の対象の期間(1月1日から12月31日まで)を指定しOKをクリックします
クリックすると、口座履歴に対象期間の取引履歴が表示されているか確認しましょう。
4. 口座履歴ウィンドウ内で右クリックし、メニューを開き「レポートの保存」をクリックします。
MT5の場合は「レポート」→「Open XML」か「HTML」のどちらかの形式で保存します。
5. 保存する場所を選択します。わかりやすい場所(デスクトップや専用のフォルダなど…)に保存します
年間取引報告書は「Statement.htm」という名前のhtmlファイルで生成されます。
6. 「Statement.htm」をブラウザで開いて印刷します。これを「年間取引報告書」として利用できます。
「Closed Trade P/L」がその年の確定損益額になります。
この確定損益額から必要経費を引いた額が「給与所得者の場合20万円以上」、「非給与所得者なら38万円以上」なら確定申告をする必要があります。
海外FXでの税金については以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:>>知っておきたい海外FXの税金の仕組み
注意
外資建て口座の場合は円口座と違い、取引ごとの損益をその日の為替レートで円換算し集計する必要があるので、大変手間がかかります。
もし不安な場合や、面倒な場合は税理士さんに相談しましょう。
家にプリンターがない場合、年間取引報告書をPDF形式で保存する
家にプリンターがない場合でも、「かんたんnetprint」などのアプリを利用してコンビニで印刷することができます。
その場合、年間取引報告書をPDF形式で保存しておく必要があります。
印刷画面で「プリンターの選択」で「Adobe PDF」を選択することで、年間取引報告書をPDF形式に変換して保存することができます。